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ロレックス オーバーホール 修理 (有)友輝 全国配送対応

ロレックスのオーバーホールをメーカーと徹底比較

”これまでずっと日本ロレックスでオーバーホールしていた”、”一度日本ロレックスで見積もりをしたけど・・”という方からのご依頼が多くなっております

お客様へ直接訊ねたところ、その理由がわかりました。
日本ロレックスと比較検討のうえ、ロレックスのオーバーホールを当社にご依頼いただいていたのです。

これまで日本ロレックスにオーバーホールを依頼していたけど、近年オーバーホール総費用が高額となり、平均6-8万円かかるので躊躇してしまった、というのが主な理由のようです。

1990-2012年頃までは25-45万円前後で並行輸入新品のロレックスを購入した人も多かったのですが、現在日本ロレックスで行われるオーバーホールは、近年の新品売価60-100万円+@に対応した内容と価格設定となっております。
当社へ依頼されることが多いのは以下のような機種です。

日本ロレックス オーバーホール ロレックス オーバーホール 公認店

技術公認店 日本ロレックス オーバーホール ロレックス 修理 公認店

日本ロレックスと当社のオーバーホール見積もり価格を比較

価格は平均して3-4割安価となっております

新品購入してから10年使用したロレックス・エクスプローラーT/Ref.114270では、日本ロレックスと当社でオーバーホール見積もり価格、内容はどのような違いがあるのでしょうか?

エクスプローラーT オーバーホール

●日本ロレックス
オーバーホール ¥43,000(税抜)
リューズ交換 ¥9,000(税抜)
チューブ交換 ¥3,500(税抜)
クラスプ用バネ棒交換 ¥500(税抜)
バネ棒交換 ¥1,000(税抜)
総額:¥61,560(税込)

●当社
オーバーホール ¥27,000
ゼンマイ交換 ¥3,780
歯車芯研磨・修正 ¥8,100
合計  ¥38,880(税込)


これは日本ロレックスで見積もりを行ったお客様がキャンセルされた直後、同一個体を当社へ持ち込んだ実例に基づいた比較です。

ただし、”日本ロレックスと同じ内容なのに安い”のではない事は、日本ロレックスの名誉の為にもはっきりと申しあげておきます。
時計の状態やお客様のご要望によって詳細に作業や交換部品を選択するのです。

※実例は2018年当時の価格です。
2022年に日本ロレックスのオーバーホール基本料金が大幅に値上げされ、現在はこれ以上の価格差となっているようです

日本ロレックスとは交換部品が異なるようですが?

当社では時計の状態によって交換部品の有無を個々に見極めているためです。

日本ロレックスではオーバーホールの際にリューズ(3時位置にある時刻合わせを行う部品)とブレスレットと本体を繋いでいるバネ棒は一律で一斉に交換する傾向にあります。

これはわずかなトラブルの可能性も無くす必要のある旅客機整備に近い方針で、部品に異常が発生する前に経過年数で部品交換の有無を判断し、湿気の浸入や時計の脱落の可能性を限りなく0%に近づけて99%以上の安全/確実性を追求するためです。

逆に内部の部品の破損や消耗を外見から確実に見極めることは難しいため、消耗部品であるゼンマイや、当社では研磨・修正作業によって対処する事の多い各種歯車交換などはオーバーホール基本料金内で行っているようです。

日本ロレックスのメニューは当社の考えでも最高かつ最良の内容で、どの人にも均一で確実なサービス提供が可能ですが、4〜5年おきに定期オーバーホールを行い、常に丁寧な使用を心がけている方のような場合、当社ではリューズやチューブ、バネ棒、内部歯車などは次回5年後のオーバーホールまで継続使用可能と判断することが多いのです。

パレートの法則というものがあります。
80:20の法則とも言われ、利益の8割は全顧客の2割が生み出している、といったものです。
お客様と直に顔を合わせる”オーバーホールの対面販売”も行う当社としては、この2割のお客様の負担が増すような事は防ぎたいのです。


当社のような小規模店の場合、個々の料金を平均化するのではなく、時計の状態が良好で、手間も費用もあまりかからないという「2割のお客様」には是非4~5年後のリピーターさんとなって安価にオーバーホールを終えてもらいたい、という強い思いがございます。

リューズとチューブ、バネ棒は交換しなくて良いの?

必要となる事もありますが、全体の10%未満です。

当社では変形や腐食、磨耗の度合いを詳細にチェックし、次回オーバーホールの目安となる4~5年後までに機能面で問題があると判断した場合に交換いたします。
ロレックス リューズ交換

サブマリーナ リューズ交換

このリューズとチューブのように汗や湿気で腐食し、緑色の緑青が発生してねじ込み量が浅くなって防水/気密性が失われている場合は交換が必要となります。
※当社では元のリューズにねじ山再生加工を施すことにより、新品リューズ交換の半額以下で気密/防水性を回復する事も可能です。

→リューズねじ山再生についての解説はこちら


しかし、2000年以降に採用されたステンレス製のリューズとチューブはほとんど腐食せず、耐磨耗性が飛躍的に向上しており、内部パッキンも耐久性に優れる白色テフロン製となったため、交換が必須となる事は少なくなっております。

デイトジャスト リューズ交換

使用状況が良好で、ほとんど磨耗や腐食の無い上画像のような状態のリューズであっても、日本ロレックスでは交換する事が多いようです。


ブレスレットとの接触で磨耗が進行しているうえ、内部が腐食してバネ機能が低下したバネ棒↓です。
ロレックス バネ棒交換

この状態でもブレスレットを固定できておりましたが、ここまでになると間もなく脱落して時計本体を落下させて重大なダメージを受ける恐れがあるため当社でも交換が必要です。

デイトジャスト バネ棒交換

↑このように当社では交換不要と判断する状態であっても、完璧を追求し、念には念を入れて交換しておくのが日本ロレックスの姿勢です。

仕上げ/研磨の箇所、程度が日本ロレックスとは異なります

当社では視覚効果の高い箇所に限定して行っております。

日本ロレックスでのオーバーホールは外観面も可能な限り新品に戻すことを社是としているため、本体やブレスレットの裏側まで非常に丁寧な新品仕上げ研磨を行います。

しかし中には完全な研磨を繰り返す事で本体が細く(俗に”痩せる”といいます)なる事を避けたり、実用に支障がない限り、思い出の傷や凹みをそのままにしてほしいというご要望もございます。
以下のページで研磨・仕上げについて当社の見解を述べておりますので、一度ご覧下さいませ。

→研磨・仕上げについて(ページ下部に研磨痩せについての解説あり)

しかしながら、日本ロレックスではこの研磨作業が不要と申し出てもオーバーホール料金が安くなる事はなく、手間のかかる研磨を行っても行わなくとも同一の料金となっています。


当社のオーバーホール料金には簡易的な仕上げ/傷取り研磨が含まれており、ブレスレット、バンドを含む全体の超音波洗浄と、特に視覚的な効果の大きいケースサイド鏡面部分の研磨と、3連ブレスの表面へアラインの入れ直しをサービスで行っております。(5連ジュビリーブレスはクラスプのみ)

超音波洗浄と、この2箇所の研磨のみで見違えるように綺麗になりますので、ほとんどのお客様が「高いお金を払っての新品仕上げ研磨までは依頼しなくて良かった」との感想を述べてくださっております。


ロレックス 傷
簡易研磨前↑

簡易研磨後↓
ロレックス 研磨

ロレックス ブレス 傷取り
簡易研磨前↑
簡易研磨後↓
ロレックス ブレス 仕上げ

深いキズはケース/ブレスの形状が変わってしまうまで削る必要があるので、一部が残ってしまいますが、無料サービスの範囲内でも、このレベルまで回復させることが可能です。

※状態によっては研磨/仕上げを行わない場合もございます。
オーバーホールに伴う無料のサービスですので、研磨/仕上げの箇所、程度についてはお任せいただく事になります。

ロレックス純正部品ですのでご安心ください

この文言には注意が必要です。
当社では安易にこの文言を使用しないよう自戒しております。

以下のページ後半に詳細を記載しておりますので、ご覧下さいませ。

→当社で扱うロレックス部品について

日本ロレックスでの作業をおすすめする事例


●文字盤と針の交換を伴うオーバーホール

文字盤と針の純正部品は偽造品対策のため最も入手困難な部品です。
近年ロレックス純正部品と称する精巧な偽造品も出回っているため、当社で部品を調達しての文字盤および純正部品での針交換は行っていない事をご了承ください。
オークション等で部品をご自身で入手されましたら、持ち込み部品でオーバーホールとの同時作業という事で対応可能です。

しかし大変低い確率ではありますが、同品番の純正品であっても製造ロットの違いや部品同士の相性によって適合が難しい場合もございます。
その際は文字盤/針交換無しでオーバーホールのみの作業となります。

●純正サファイヤガラスでの交換

サファイヤガラスも精巧な偽造品が流通しており、当社ではガラス交換となる場合、カレンダーレンズの拡大率がわずかに異なる以外に機能/外観にほぼ相違のない社外品ガラスで交換対応しております。

世界的にロレックス純正部品の価格が高騰しており、当社での交換金額が高額(¥25,000-¥33,000)となる純正ガラスでの交換をご希望の方には、部品代が安くオーバーホール金額を含めてもトータルの金額が最終的に安価となる可能性のある日本ロレックスでの交換をおすすめしております。

また、大変低い確率ではありますが、ガラス交換は防水性が低下する場合がありますので、割れおよび大きな傷や欠けが無い場合、当社では決して交換はおすすめしておりません。
数%以下という確率であっても、該当するお客様にとっては100%となる事ですので、当社ではそういったリスクも事前に確実にお伝えする方針でおります。

●純正部品での回転ベゼルディスク交換

サブマリーナ/GMTマスターの回転ベゼルディスクの交換は紛失や再使用不可能な破損の場合を除いてはおすすめしていない作業です。

当社でベゼルディスクの交換をご希望される場合、ほとんど相違のない社外品での交換対応となります。
ほとんどの方は価格の安い社外品ディスクでご満足いただいておりますが、わずかなフォントや色の差異はありますので、その点が気になる場合は当社での交換は避けてください。

↓社外品ディスクに交換したロレックス サブマリーナRef.16800
サブマリーナ ベゼルディスク交換

社外品ベゼルディスクについては以下のページで詳細な解説がございます。

→当社で扱う社外品ベゼルディスクについて


残念ながら、当社では全体の3%以下となるめったに発生しない交換部品が必要となる修理やオーバーホールには対応できないのが実状です。

交換需要の大変低い部品まで在庫をそろえておく場合、その手間やコストが残り95%以上のお客様の負担となってしまうからです

こういったケースの場合、お客様には日本ロレックスへ依頼され、4〜5年後の定期オーバーホールの際に当社へご依頼いただくことをお勧めしております。

また交換部品が多くなり、メーカー修理が最終的に安価となる場合は自分の時計であっても日本ロレックスに依頼します。

さらに細部までの外装仕上げを求める方、まだ使用可能な部品でも交換して限りなく新品に近いコンディションを維持したい方などには、当社での作業をお客様にお勧めする事は避けております。

当社では”自分の時計であればどう対処するか”を全ての基準としてお客様へ対応する事にしております。

当社での作業をおすすめする事例

2000年くらいまでに生産されていた、文字盤と針の夜光塗料にトリチウムが使用されていた機種を日本ロレックスに持ち込んだところ、、夜光塗料の劣化のため針一式の他、劣化の度合いによっては文字盤まで交換しないとオーバーホール受付不可能との診断がされたり、サビのためケース交換が必要となり、高額の見積もりとなった方が当社へご依頼される例が増えております。

当社では文字盤、針、ケースを交換せずにオーバーホールを行った事例

→ロレックス GMTマスター Ref.16753
→ロレックス エクスプローラーT Ref.14270

→ロレックス サブマリーナ Ref.16610

当社で行うロレックスのオーバーホールで特に多い一例

●新品購入後、特に異常が無いため8〜15年使用していよいよ停止してしまった。
※実際には持続時間が新品時48時間から40〜36時間程度に低下している事が多い

●日本ロレックスでの見積もりは6〜8万円と高価だったため躊躇し、ネット検索で当社にたどり着く

●当社で平均3.8〜4.5万円程度でオーバーホール/部品交換後、特に異常無く5年使用し、再び当社で定期オーバーホールを行う

●交換部品や歯車芯加工などが無いため、ゼンマイ交換含んでも3.0−3.3万円前後で2度目のオーバーホールが完了


交換部品を最小限に抑えることが可能なよう、5年周期で異常が発生する前に定期的にオーバーホールをされる方が当社でのメリットを最も享受可能なお客様で、以下のページで実例を紹介しております。

→当社で最安値のオーバーホールとなったデイトジャストRef.16234

また当社ではお客様から詳細な使用状況をお聞きし、個々のお客様に合わせたオーバーホールと使用方法などをお伝えする事が可能であったり、柔軟な保証対応などは、日本ロレックスと比較して価格以外の面で当社の利点であるといささか自負しております。

以下にその点が効果的に現れた実例を紹介いたします。

→日本ロレックスで治らなかった(?)ロレックス デイトジャスト

→オーバーホール後、2年2ヶ月で停止したエクスプローラーTの保証はどうなるの?