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ロレックス オーバーホール 修理 (有)友輝 全国配送対応
時計修理工房(有)友輝
ロレックス デイトジャスト Ref.69173
保証期間も過ぎた納品から1年3か月後、以下のようなメールが届きました。
”ワインディングマシーン(市販の自動巻き上げ機)でいつも約30分遅れます。再調整をお願いします”
当社では以下のページQ1、Q3の観点からワインディングマシーンの使用は非推奨で、その事は納品時に伝達済です。
ロレックスの相談室/Q1&Q3参照
このような場合、”すぐに送ってください。再調整します”という行為はひとまずお客様に対して誠実な対応と捉えてもらえるために、百貨店等ではそのような対応をする事が多いのは承知しております。
しかしながら、お客様の操作およびお手元での精度記録を把握していないせいか、点検でも”異常無し”という判断となり、その後お客様の手元で同様の症状が再発し、更なるトラブルとなる例を独立前に数多く目にしてまいりました。
そのため、当社ではまずお手元で手巻きを併用しての動作テストをお願いしています。
動作テスト後、一週間後に知らせてきた結果から、予測の難しい経年金属疲労による部品の破損等、不可抗力による原因が疑われる状態でした。
時計は製造から30年経過したロレックス・デイトジャストRef.69173です。
しかし現物の時計を診断するまでは先入観で”お客様のせいだ”、”不可抗力だ”と断定してはならず、同様にお客様にも”当社の作業ミスだ”とも思っていただきたくないのです。
とは言えどもメールの文面や一連のやり取りから、当社の作業ミスを疑っている可能性が高いと判断したこともあり、以下のようにお知らせしました。
”保証期間も過ぎておりますし、点検の結果、当社基準で問題無しと判断した場合は往復の送料と点検料¥4,400をいただく事をご了承ください”
これはあくまで”問題なし”と判断した場合とお伝えしてますし、当社を信じていただいている限り点検/作業費用を請求する事は想定しておりません。
頭から当社の作業ミスを疑っているかどうかを判断するためです。
それに対して”今回は無料にしてほしい”との返信がありました。
その後のやり取りでも、メール内容は公開できませんが、当社への不信感ありきで一切の説明は伝わらない可能性が高そうだと判断いたしました。
間もなく時計が送られてきましたが、当社からお願いした配送方法は守られておりませんでした。
このような方は、納品の際にお伝えする注意事項や当社からの説明なども読んでいない傾向があります。
時計を点検したところ、製造から30年経過した前回未交換のゼンマイ巻き上げを制御する部品が、予測の困難な経年金属疲労等で破損したらしく、ゼンマイ巻き上げが不安定となっていました。
右の正常な部品と比較して、左のものは三角部の頂点がわずかに欠けている事がわかります。
この部品の破損は年数によって必ず発生するというものでもなく、20年以上使用した場合でも破損確率は5%以下で前兆なく突然破損するため、前回交換部品には加えませんでした。
これまで自動巻き上げ機を使用していたため、この部品に長年に渡って常時ゼンマイから最大の力がかかっていた事で、金属疲労が通常より進行していた可能性もあります。
さらに時計の状態から香水と併用していた可能性がありました。
香水が時計に与える影響については以下のページで解説しております。
→香水と併用していたロレックス・エクスプローラーⅡ
香水が自動巻き機能に影響を及ぼしていた可能性が高く、この事も加わって巻き上げ効率がさらに低下していたと思われます。
このように部品の摩耗/劣化を招きますので、当社では自動巻き上げ機を使用した場合の動作は想定していないのです。
また経年金属疲労は他の部品にも蓄積している可能性があります。
前回交換していない部品の経年劣化/金属疲労による自然故障という診断になりますので、点検料や工賃は不要で、部品代実費+送料を請求いたしました。
メーカーが外部に部品を販売していないのでメーカー以外ではロレックスの部品には定価が存在しませんが、概して当社の部品価格は安価なほうだと確信を持っております。
しかし依頼者は頑として支払いを拒否してきました。
こういった場合、面倒で無償対応を行う業者も多いようですが、それは”ゴネ得”となり、結果として同じ状況で部品代の負担を快諾していただいた方への背信行為となると捉えております。
詳細は省きますが、無償修理に応じる事の出来ない法的根拠を述べ、最終的には第三者機関に裁定してもらう旨を伝えたところ、何も言わずに部品代が振り込まれました。
こういった方は少しでも自分の意に沿わない対応をされた場合、すぐに修理先を変えて業者を渡り歩き、結果どんどん時計の状態を悪化させてゆく傾向があり、車、バイクの修理に携わる方や医師/歯科医師からも似たような話を耳にします。
またネジや針に過去当社以外で行われた作業の際についたと思われる歪みや傷があった事から、平気で嘘をついているとしか思えない不誠実な業者によって作業が行われたのかもしれません。
業界の恥ずべき実体ですが、こういった話は枚挙に暇がありません。
そのため、時計修理業者というものに不信感があったのだとすれば誠に悲しい事です。
実は香水の影響もあり、確実な動作検証が出来ない事から再度オーバーホールをしております。
このような方は無償で部品交換、再オーバーホールしても”当然”としか思わないでしょう。
何を言っても無駄なのです。
もちろんその事実も伝えず、工賃も請求しておりません。
以下に紹介しているように、同じ状況で感謝をされる時もあれば、このような結果となる事もございます。
→3か月で停止したロレックス サブマリーナRef.14060
交換していない部品の破損について問題になるのは”オーバーホール直後なのに”という点に尽きますが、心理的な印象は理解できるものの、確率的には”部品破損の時期が重なった”事に他なりません。
これは製造から年数が経過した時計の場合、1か月後でも2年後でも確率的な差は少なくなってきますので、当社は両方の場合で対応を変えておりません。
2年以内の場合工賃は請求せず、原則部品代だけいただいておりますし、2年経過以降4年以内(48か月)は、その間使用可能と仮定した割引料金で対応しております。
例:3年1か月で部品破損→(37ヶ月÷48ヵ月)×オーバーホール基本料金¥27,500=¥21,450(※部品代別)となります。
こういった対応をしている時計修理業者は他に耳にしたことが無く、伝え聞いた限り他の業者は”当社にも同等の要求をされたら困るので止めてほしい”といった風に感じているとも聞きます。
保証期間が多少過ぎていても”保証対象外ですが特別ですよ”として無償対応する事もあるのは原則販売した商品(特に新品)で、他にも商品を多数購入している馴染みのお客さんである、頭から無償修理が当然と思っているような姿勢ではない、という事なども多分に影響するのではないでしょうか。
何度も申し上げますように、当社を信頼していただいている限り決して悪いようにはいたしませんが、不信感を抱かれた場合は努めて事務的に対処する事にしております。
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