袖の短い服を着ていると、紫外線で文字盤がこのように変色します。 汗や湿気の影響も大きいですし、6~9月の間は使用を控えると、時計の寿命は格段に違ってきます。
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レディースのデイトジャストRef.69173G、10Pダイヤ文字盤。 ゴージャスな雰囲気が時代に合ったのか、バブル期にかなり売れたようで、依頼の多いモデルのひとつです。 持ち込まれるオーナーさんは、今はすっかりいいお母さんっぽいのですが、話好きで明るく、当時は結構イケイケだったのかな?と思わせる楽しい方が多いです。 時計で時代を考察するのも面白いですね。
オメガ.シーマスター300/2531.80 このモデルは長年の使用でブレスレットピンが緩んで飛び出てくる症状が多々発生します。 フルサイズで重量がある時計のせいか、ブレスコマを固定するピンとパイプに負担がかかるようです。 最悪の場合、時計を落下させて高額の修理となります。 当社でオーバーホールする際は、ピンの緩みもチェックします。
サブマリーナのリューズは並外れて大きい為、爪で引き出すと斜め方向の力がかかり、内部部品の噛み合わせが微妙に狂って、引き出しも押し込みも不能になるものと思われます。 同じ内部機械を使用していても、デイトジャストでは同様の症状は発生しないので、消去法でリューズの大きさが原因ではないかと推測しましたが、このあたりは更なる検証が必要です。 考えられる予防法は、常に二本の指でリューズを引き出すことです。
サブマリーナより一回り小さいAir-Kingでも、両機種には基本的に同じ機械が搭載されていますが、操作部となるリューズの大きさはこれだけ異なります。
このあたりに、サブマリーナでのみリューズ引き出しが不能となる要因がありそうです。
スピードマスター生誕40周年で発売されたマーク40です。 ’70年代のフライトマスターにも似ていて、個人的に好きなデザインです。 3針のロレックスと比較して、実に3倍近い部品点数で構成されているという事は、あまり知られておりません。
スピードマスターのブレスは、年数が経つと接合部のピンが緩んで脱落します。 その結果、時計が腕から落下して致命的なダメージを被る事もあります。オーバーホールの際はこういった箇所もチェックいたします。
意外なほど市場に出回っている数が少ない、スムースベゼル+3連ブレス、シルバー文字盤のRef.16200デイトジャストです。 好みの問題ですが、こういうモデルが何年経っても古臭く感じないんです
ゴミが挟み込まれたシードゥエラーですが、針にもキズがつけられています。 不適切作業を行う業者は、複数個所にその未熟さの痕跡を残してゆきます。
不適切な方法で本体ケースを超音波洗浄すると、このように隙間にゴミが挟まったまま除去が難しくなります。 メーカー以外で作業されたものに多く見受けられます。