当社で作業する時計で使用されているうちで、最もネジ径
もちろん目盛の間隔は1mmです
こんなので締め込み過ぎてネジを折られたら、ほぼ抜き取
Archive for 2016 年 10 月
’80年代のロレックスにおける文字盤ひび割れ現象はサ
針の腐食が発生していることから、湿気の混入による現象
このひび割れた文字盤を「スパイダー」と称し、特別感の
この「スパイダー」なる状態に希少価値を見出しているお客様の場合、オーバーホールの際に”文字盤はこの状態のままオーバーホールをお願いしたい”とのご希望をいただく事がございます。
その場合、当社では必ず「細心の注意を払いますが、表面塗装の経年劣化ですので新たな剥離やひび割れが生ずる可能性は決して0%ではありません」とお伝えする事にしております。
著しい湿気の混入や長時間日光にさらされる等のハードな使用状況では無かったにもかかわらず、1980~1990年代初頭のロレックスの一部モデルでは、このような文字盤塗装のひび割れが発生します。
このヒビ割れ文字盤、日本ロレックスではオーバーホールの際に交換が必須となり、このような10Pダイヤ付の場合は大変高額な費用がかかります。費用面に加え「極力生産時のオリジナルで維持したい」という場合には、日本ロレックスでのオーバーホールは断念しなければなりません。
日本ロレックスの対応は不誠実のようにも思えますが、そこには当然ながらそれなりの理由があるんです。
このような状態の場合、オーバーホール後に文字盤塗装が剥離して塗装片が針と接触したり、内部の機械に侵入する可能性があります。
日本ロレックスが文字盤交換必須でないとオーバーホールを行わないのには、上記のような理由もあるものと思われます。