10年使用したロレックス・GMTマスターRef.16710のベゼルの内側です。 10年クリーニングしていないシャツを着る人はいませんよね。 こうなる前に、早めのオーバーホールをおすすめいたします。
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ロレックスのサファイヤガラスに衝撃が加わると、このように一気に割れて、破片が機械内部に食い込んでオーバーホールが必要となるだけでなく、文字盤や針を傷つけるので、完全な修復には相当の費用がかかります。 1988年まで採用されていた強化プラスチック製風防は、ヒビが入るだけですので、破片が内部に食い込まず、針や文字盤にもダメージを与えないという大きな利点があります。
’70年代のRef.1002 OYSTER PERPTUALです。シンプルであるが故、古さを感じさせない不朽のデザインです。 既に日本ロレックスが修理受付/部品供給を打ち切ってますので、このように状態の良いものは無くなってゆく運命にあります。
旧規格の600-0リューズですが、本物は王冠の細長い左側です。 右は王冠マークがやや扁平になっているんですが、新規格の603-0、604-0の王冠マークの形状に近いんです。 もっと精巧なコピー品もあるのですが、それだとネタとして面白くないので、分かりやすいもので比較してみました。
最近は時計本体だけでなく、高価なロレックスのリューズなどは、部品単位でもコピー品が流通しています。 どちらも使用したものなのでキズがあるのですが、どちらがコピー品かわかりますか?(正解は次回投稿で)
キズの深さまで削ってしまえば、前回の画像のような状態でも、このように回復させる事が可能です。 今回は依頼者が知人で、なおかつ強い要望があったので、ここまで削りましたが、通常、当社ではあまり研磨作業を推奨しておりません。(資産価値の高い金無垢の場合は特に)
ロレックスの十八番、金無垢/ステンレスの3連コンビブレスですが、手首外側に位置する18K部分は、思春期の少女のように傷付きやすく、この画像のようになってしまう事も珍しくありません。
前回掲載した18K無垢ロレックスの内部機械です。 今の時計のように裏蓋を透明にして購買者へ見せる事を目的にしているわけでは無いのに、これだけ綺麗な機械が内包されています。 製造から60年の時を超えて、こんな機械がチッチッチ、と小さな刻音を刻みながら動作し続けているなんて感慨深いものがありませんか?
1950年代以降のロレックスでは非常に珍しい、手巻きスモールセコンド&18K無垢、さらにはクロノメーターという逸品。 10年ほど前にオーバーホールした個体ですが、いまだに忘れられない時計のひとつです。
ヒゲゼンマイの断面は円形ではなく薄い板状のバネになっていて、それを コイルにして巻いてあります。
顕微鏡を駆使しても、ヒゲゼンマイを修正している瞬間は捉えきれないので、 ”ねじる”という修正方法を、細長く切った紙テープで再現してみました。
判りやすく見せるために、かなり極端にねじってみましたが、方法としては、 ほとんどこの”まんま”です。