‘ロレックス’ カテゴリーのアーカイブ

ロレックス オーバーホール

ロレックス | by admin
10月 20 2016 年

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実は大変厄介なのが、ネジの締め付けトルクが過大過ぎる場合です。
このようにネジの頭部が折れ、駆動部に挟まって停止の原因となりますが、実はさらに重大な問題を引き起こします
「ネジは固く締めるほど緩まなくていい」と盲信している作業者が大変多いのに驚かされます。

ロレックス ブレス クラスプ

ロレックス | by admin
10月 20 2016 年

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たまにブレスの裏や隙間がこのような状態になっているものがあります。
ロレックス、特にエクスプローラーやサブマリーナに多いのが特徴です。

持ち主の方からの聞き取り調査から推測しますと、時計を装着したまま恒常的にシャワーを浴びていると水道水の塩素成分が残って、このような状態になる事が多いようです。

ロレックス サブマリーナ Ref.5513

ロレックス | by admin
10月 20 2016 年

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’80年代のロレックスにおける文字盤ひび割れ現象はサブマリーナにも数多く見受けられます。
針の腐食が発生していることから、湿気の混入による現象である可能性が高いと推測されます。
このひび割れた文字盤を「スパイダー」と称し、特別感のある印象を与えて高値で売買されているという話も耳にします。

この「スパイダー」なる状態に希少価値を見出しているお客様の場合、オーバーホールの際に”文字盤はこの状態のままオーバーホールをお願いしたい”とのご希望をいただく事がございます。

その場合、当社では必ず「細心の注意を払いますが、表面塗装の経年劣化ですので新たな剥離やひび割れが生ずる可能性は決して0%ではありません」とお伝えする事にしております。

ロレックス デイトジャスト16234G 文字盤

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10月 20 2016 年

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著しい湿気の混入や長時間日光にさらされる等のハードな使用状況では無かったにもかかわらず、1980~1990年代初頭のロレックスの一部モデルでは、このような文字盤塗装のひび割れが発生します。

このヒビ割れ文字盤、日本ロレックスではオーバーホールの際に交換が必須となり、このような10Pダイヤ付の場合は大変高額な費用がかかります。費用面に加え「極力生産時のオリジナルで維持したい」という場合には、日本ロレックスでのオーバーホールは断念しなければなりません。

日本ロレックスの対応は不誠実のようにも思えますが、そこには当然ながらそれなりの理由があるんです。

このような状態の場合、オーバーホール後に文字盤塗装が剥離して塗装片が針と接触したり、内部の機械に侵入する可能性があります。
日本ロレックスが文字盤交換必須でないとオーバーホールを行わないのには、上記のような理由もあるものと思われます。

当社のロレックス研磨・傷消しについて

ロレックス | by admin
6月 09 2016 年

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納品後、1000人にお1人ほどの割合で「傷が残っている。仕上げに不満がある」という申し出をいただく事がございます。
当社の標準仕上げはあくまでオーバーホールに際に無料のサービスとして行う、画像のような”簡易研磨”であり、全ての傷を無くすものではありません。
画像でも深い傷が残っている事がわかります。

傷を全て無くすことはケース/ブレスそのものの変形を伴いますので、当社ではあえて行っていませんが、お客様の方で完全な傷消しをご期待されていた場合は、こういった感想を抱かれる事もあるようです。

当社ページでその旨を解説しておりますが、同じ申し出が100人に1人=1%の割合に増えるようであれば、誤解が生じないよう、解説ページの表記改善をするつもりでおります。

ロレックス サブマリーナ Ref.1680

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9月 04 2015 年

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サビによる固着のため、裏蓋が開かないという理由で日本ロレックスから修理受付を断られたサブマリーナRef.1680の本体ケースです。

様々な方法を試みた結果、無事に開封出来ましたがご覧のような状態です。
おそらく防水機能の回復は不可能でしょう。
そのため、日本ロレックスでは開封できたとしてもケース/裏蓋の交換が必須条件となるために、高額の修理代となるようです。

ロレックス サブマリーナ Ref.14060M

ロレックス | by admin
9月 04 2015 年

他店でアンクル交換が必要という見積もりがされたロレックス・サブマリーナRef.14060Mです。

しかしアンクルは分解後に顕微鏡で点検しても全くダメージが無く、当然交換不要でした。
アンクルは裏蓋の開封だけで目視/点検可能ですので、当社ではお預かりした際の当日、15分お待ちいただいたその場での見積もりで「交換不要」と診断いたしました。
アンクルは部品単体でも現在¥10,000以上しております。
作業者によって部品交換に対する判断基準は異なりますので、一概にアンクル交換の判断が間違いとは言えないのですが、どういった判断によるものなのか知りたいところです。

ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE Ref.15210

ロレックス | by admin
4月 17 2015 年

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生産数が少なく、市場にあまり出回らないRef.15210。
青文字盤は他の色に比べて湿気や紫外線で劣化しやすいので、長袖シャツで隠す事の出来ない夏場は使用しないほうが賢明です。

ROLEX DAY-DATE Ref18238

ロレックス | by admin
4月 14 2015 年

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巷(特に日本)ではスポーツ系が人気を博しておりますが、King of ROLEXはこのDay-Dateだと思います。
デイ&デイト両方のカレンダーを瞬間的にチェンジする機構は、どのメーカーも永年真似が出来なかったほど優れた構造です
もちろんブレスまで18K無垢。
同額で購入できた国産車っていうとマークⅡの上級クラスあたりでしょうか・・

ロレックス 傷消し/仕上げ

ロレックス | by admin
4月 10 2015 年

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ここまでになると、凹みを消してしまうまでの研磨は、ラグの形状変化を招きます。
ラグ4か所のうち、1か所だけ痩せてしまうとバランスを崩しますし、4か所全て形状を揃えるには、それだけ削り込む必要があります。
医療の世界では常識の、リスクや副作用を事前に知らせるという事は、時計修理の業界ではまだまだ行われておりません。