同じくベイヤー博物館の所蔵品です。
地板と受け、さらにはテンプまでもがクリスタルで出来ていて、リピーター機能も
備えているようです。
その昔、甲州街道を走っていたら”多摩クリスタル”のどでかい看板が目の前に出現
したときと同じくらいのインパクトがありました。
落としたら天芯どころか時計そのものが割れたりして。
それにしても、本当に色んな物作る人たちです、スイス人って。
チューリヒにある、日本で言えば銀座通りみたいな通りに、チューラー、ブッヘラーや
ベイヤーなど、ロレックスの文字盤に店名を記すことを許されていた有名時計店が軒を
連ねています。
その内のベイヤーの店舗の地下に、規模は小さいですがコレクションの質が高い私設
博物館があります。
チューリヒ中央通の高級店ですので、1F売り場の格調はそれなりに高く、デニム+
リュック姿で入るのに気後れしたのですが、そこには予想外の逸品がありました。
画像の時計なんですが、リトモラティーノではなく、1960年に深海潜水艇トリエステの
船体外に取り付けられて10,911mまで潜行し、1平方センチあたり1トンという水圧に
耐えて帰還した、特別仕様のロレックスです。
この時計の存在は知っていたのですが、この博物館に所蔵されているのは知らなかった
ので、見つけたときは「あっ」と小さい声を出してしまいました。
潜行プロジェクトの詳細はこちらのサイトで詳しく紹介されています。
http://chikyu-to-umi.com/kaito/trieste.htm
残念ながら、これは実際に潜行した”そのもの”では無いそうですが、ロレックスが
製造した全く同等の品とのこと。
店名ダブルネームを作成出来るほど販売力のあったショップですので、予備を譲り受け
たか別注で製作してもらったのかもしれません。
ロレックス好きの友人曰く、「雑誌なんかで見るのは、ブレスがコンビのものとSSの
ものの2タイプあった」ということなので、SSのものが潜行に使用されたのかもしれ
ません。
それにしても、重量はパネライ以上かも??。
コンビのリベットブレスが装着されていますが、もし腕にはめたらリベットが
すぐに傷むでしょうね。
あ、水中では浮力が働くからいいのか!(いや、腕に付ける人いないから・・)
皆様お久しぶりです。先日、無事に帰国いたしました。
スイス旅行のついでに、せっかくだから時計関係も巡ってみようかな、程度のつもり
だったのですが、意外にも時計関係で充実した旅行となりました。
これから、雑誌などによくあるのとは一味違うスイス時計紀行をレポートしますよ!
スイスレポート最初の画像は、世界で一番高所にあると思われる時計の広告。
二枚目の画像は広告から90度右を撮影したんですが、これで大体どんな場所か想像
出来ますね。
この地点の標高はなんと3,880m!
空気が薄くてテンプが振り当たりしそうな高さです。(真空中ではチラねじ付きテンプが振り当たりします)
さすが天下のロレックスです。向かい側はヒラリー卿のEXⅠのダブル広告でした・・・