このシーマスター300を手にとって、真っ先に注目したのは針の状態です。
前の記事の画像でもわかるように、一見すると何ら問題無さそうなのですが、キズ見、さらに顕微鏡レベルで観察すると、一枚目の画像の通りです。
ムーブメントの中心軸にはめ込む部分ための円形の穴(通称:ハカマ)が開いている、針の根元を見てください。
サビや経年劣化だけでは、このようにいびつな形状にはなりません。
何らかの要因で、大幅に削る必要があったものと思われます。
2枚目の画像は秒針の先端ですが、先端の形状がシャープに尖っておらず、非常に”甘い”形状である事がわかります。
夜光が入る部分の菱形切り欠きも、同様に甘い仕上がりです。
また、秒針だけでなく短針・長針も傷だらけでした。
何でこんな状態になっているのか??
それはこれからの記事を読んで、皆さんで推測してくださいね。
私はあくまで、この時計の客観的事実を述べてゆくに留めたいと思っていますので・・