回復処置

by admin
8月 19 2011 年

 

 

すっかり尻切れトンボになってしまった”香箱キズ”の記事ですが、
「回復処置編」忘れずに書きますよ。

まず、深いキズを根本的に取り去るのは難しいということをご理解ください。

それにはキズが無くなるまで表面を研磨し、仕上げ模様を施すことになりますが、
研磨=肉厚が薄くなることであり、あまり好ましい処置でないことと、ロレックスの
香箱のような仕上げ模様は、旋盤に大変高価なアタッチメントを取り付けて行う必要が
あり、容易に行うことが出来ないのです。

そこで、リューターにワイヤーブラシを取り付け、仕上げ目に沿って、”ごく軽く”
当てるようにして、”キズを目立たなく”するようにします。

1枚目と3枚目の画像が”ワイヤーブラシ使用前・使用後”になりますが、若干の違いが
お分かりになりますでしょうか?
あくまで若干、ですよ・・・

画像のように、力加減と当てる方向がわかっていれば、かなり使い込んだスチールブラシ
が最適ですが、慣れないうちは真鍮製のワイヤーブラシを使用するのが賢明でしょう。

さて、この度技術志向で無い方々にも喜んでもらえそうなネタ(修理品)が入って
きました。
週一ペースがやっとになりそうですが、私にとっても興味深い時計ですので、内容の
濃い記事になりそうです。
ご期待ください!

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