時計でリンドバーグといえばロンジンですが、実際にスピリット・オブ・セントルイス号の計器盤にはめ込まれて、1927年にニューヨーク・パリ間の無着陸飛行33.5時間の時を刻んだのは、ウォルサムの8日巻でした。(腕時計は別にしていたかもしれませんが)
二枚目はセントルイス号の全体画像です。(後ろにX-1が!私はこの2機が同じ視界に入ってるのを見て泣きそうになりました)
子供の頃に本で読んだ通り、コクピットを機体中心にし、視界を完全に犠牲にしてもエンジンとコクピットの間に燃料タンクを増設して、+@の航続距離を得て精神的余裕を持つようにした設計なのがわかりますが、普通、離着陸時の事を考えたら視界を犠牲にする事は考えにくいですよね。
でも、基本的に飛行回数をこなす飛行機ではありませんから、それよりは万が一に備えての余分の燃料、と判断したのだそうです。
そういった常識と異なる発想の転換の能力が、やはり他にも同じ飛行に挑戦して失敗していた飛行士たちとは異なっていたのでしょうね。
そういえば私、子供のころから堀江謙一氏の「太平洋一人ぼっち」や、坂井三郎氏の「大空のサムライ」とか、単独で行動する人の物語を好んで読んでました。
同じ頃、教科書に掲載されていた「スイミー」について、”一匹だけ黒いなら、いじめる集団なんか無視して、海藻の陰にでも隠れてたらいいんじゃないか??”と発言して先生を非常に困らせた事があります。
昔からこんな調子だから、集団が馴染めずに自分で仕事を興す運びとなったものと思われます